狂犬病

病気の概要

狂犬病ウイルスというウイルスがあり、これに感染することで発症する病気を狂犬病といいます。
有名な病気なので、今現在、犬を飼っていない方でも、名前ぐらいはご存知かと思います。

狂犬病が他の犬の病気と大きく異なる点が、人獣共通感染症であるということです。
つまりは、犬だけの病気でもなければ、獣だけの病気でもなく、哺乳類であれば発症しえる病気であり、当然人間も感染します。
全世界には数万人の感染者が確認されており、その大半は死亡するという怖い病気です。

犬の狂犬病においては、狂躁型と沈鬱型に分類されています。
全体の80パーセントが、狂躁型です。
沈鬱型は、発症の翌日もしくは長くても4日以内に死亡するといういわゆる急性の狂犬病です。

狂犬病感染の原因は、感染している動物への接触です。
感染している動物の唾液に、狂犬病ウイルスが多く存在しています。
主には、感染している動物に噛まれることでウイルスが侵入します。

主な症状

大体、感染している動物への接触から、早ければ2週間、長くても6週間ぐらいの間に狂犬病を発症します。

狂躁型の狂犬病の場合、症状は前駆期、狂躁期、麻痺期の3つに区分されます。
前駆期の特徴的なことは、発熱および食欲低下です。
そして、性格的な部分や行動的な部分で、いつものワンちゃんにはない変化が感じられると思います。

その後、狂躁期に移行していくのですが、狂躁期のワンちゃんの様子はかなり激しいという一言です。
まるで狼のように遠吠えしたり、顔の表情および行動が凶暴化したり、土をやたらと掘ったりしはじめます。

この時期がとても危険で、目の前のものをむやみやたらに噛み付いたりし始めます。
噛み付いた相手が、哺乳類であれば、その相手に感染してしまいます。
この狂躁期は、3~4日ほど続きます。

そして麻痺期に入り、大量のよだれを出し始め、麻痺症状やこん睡状態が続き、死に至ります。

治療方法

狂犬病は犬にとって致命的な病気です。
発症してしまいますと、有効な治療方法はなく、他の動物への感染を防止するために、厚生労働省の規約においても、「治療はしない」と書かれています。

狂犬病予防法という法律があり、その「第三章 狂犬病発生時の措置 第八条」には、以下の通りかかれています。

「狂犬病にかかつた犬等若しくは狂犬病にかかつた疑いのある犬等又はこれらの犬等にかまれた犬等については、これを診断し、又はその死体を検案した獣医師は、厚生労働省令の定めるところにより、直ちに、その犬等の所在地を管轄する保健所長にその旨を届け出なければならない。ただし、獣医師の診断又は検案を受けない場合においては、その犬等の所有者がこれをしなければならない。」

そして、「第三章 狂犬病発生時の措置 第九条」において、「狂犬病の犬等を診断した獣医師又はその所有者は、直ちに、その犬等を隔離しなければならない。ただし、人命に危険があつて緊急やむを得ないときは、殺すことを妨げない。」としています。

万が一、狂犬病であるか分からない動物に愛犬が噛まれてしまったら、迅速に動物病院へ搬送し、すぐに狂犬病ワクチンを再接種します。
そして上記法律に則り、犬を厳重に隔離し、経過観察を行います。

予防は、狂犬病予防ワクチンの接種です。
1年に一度のワクチン接種は、飼い主の義務でもあります。

日本において、1956年に6頭の犬の狂犬病発症を確認できたのを最後に、現在まで狂犬病にかかった犬は確認できておりません。
この結果から、日本国内における狂犬病は、現段階では撲滅できていると判断できますが、その一方、日本の近隣諸外国ではまだ未だに、獣類および人間の狂犬病発症が報告されており、日本人においても、2006年フィリピンを旅行中、犬に咬まれ帰国後発病、死亡した輸入症例が挙がっています。

その為、いつ日本に狂犬病が侵入してもおかしくない状況ゆえ、万一の侵入に備えた対策に、政府は力を入れています。
ひとまず、日本では安心できる環境ではありますが、海外の場合は、犬だけでなく人間も狂犬病に注意する必要があります。

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