鉤虫症

病気の概要

鉤虫症とは、鉤虫が小腸の中に寄生して起こる病気です。

鉤虫とは、体長1~2cmの白い虫です。
別名、十二指腸虫とも呼ばれます。
衛生状態が芳しくない、温暖な地域に多く生息している虫です。

鉤虫症を発病しているワンちゃんの糞の中に、鉤虫の卵が排出されています。
卵は、土壌で1~2日待機した後、ふ化します。
この幼虫が犬の身体に入り込むことが原因で、鉤虫が寄生し鉤虫症になってしまいます。
感染経路は4つあり、直接鉤虫の幼虫が口に入り込む経口感染、そして、皮膚から入り込む経皮感染、母犬の胎盤を介して感染する胎盤感染と、乳汁感染があります。

鉤虫症は人獣共通感染症といって、犬だけの病気ではなく、哺乳類、もちろん人間も寄生する病気です。

主な症状

ワンちゃんの鉤虫症の症状は、大きく分類して3つに分けられます。

まずは甚急性型で、これは、生後すぐの幼犬に発症します。
胎盤感染、乳汁感染で感染したケースです。

下痢や血便が見られ、母乳は飲まなくなっていきます。
貧血状態が悪化すると、ショックで死亡するケースもあります。

次に急性型です。
こちらは1歳未満の子犬に現れる症状で、食欲がなくなり、それに伴って体重が減少。
腹痛や血便が見られるようになります。

最後が慢性型といって、成犬に多く見られる症状です。
体重が落ち、継続的な貧血が起こり、毛づやが悪くなります。

治療方法

治療は簡単です。
駆虫薬を飲ませて、鉤虫を駆虫するだけです。
症状が見られたらすぐに、動物病院で治療しましょう。

下痢や貧血がひどい場合は、輸液や輸血などを行います。
特に、甚急性型で出血量が多い場合は、輸血をするケースが多いです。

鉤虫症の難しいところは、治療ではなく予防策です。

散歩中に、動物の糞のにおいを嗅いだりしないように、しつけをするのはもちろんなのですが、なにぶんにも鉤虫症は、経皮感染をします。
要するに、ワンちゃんが鉤虫がいる土の上を散歩するだけでも、鉤虫が寄生してしまう可能性があるのです。

それだけに予防が難しく、だからこそ飼い主自身が糞を放置しない、土の上で糞をさせないというモラル的なところで、鉤虫症感染を広めないように気を付けていくしかありません。
有効なワクチンもない今日において、このような地道な飼い主の気遣いが、重要な予防になります。

ただ、胎盤感染と、乳汁感染に関しては確実に予防できます。
妊娠前に鉤虫の有無に関係なく、駆除薬を予防として使う事で、胎児への感染は未然に防ぐことが可能です。

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