口腔の腫瘍

病気の概要

ワンちゃんの口の中に腫瘍ができることがあります。
これをまとめて、口腔腫瘍と呼びます。
ここでは、主な口腔の腫瘍をご紹介します。

◎エプリス
歯茎の部分にできる限局性腫瘤病変を、エプリスといいます。
歯茎のところに、しこりが出来るというものですが、これは良性腫瘍です。
エプリスには、炎症性と腫瘍性の2種類があります。

◎ 乳頭腫
乳頭腫が、口の中に出来ることもあります。
咽頭部、口腔上壁、舌などにできる、良性腫瘍です。

◎ 骨腫
あごの部分に、できる腫瘍です。
良性腫瘍ですが、徐々に大きくなっていきます。

◎ 線維肉腫
悪性の腫瘍で、歯茎の部分にできる限局性腫瘤病変で、歯茎のところにしこりが出来ます。
急激に、しこりが大きくなってくるというという特徴があります。

◎ 扁平上皮ガン
口内粘膜にできる悪性腫瘍です。
比較的高齢のワンちゃんに多い症状です。

◎ 悪性黒色腫
口腔内にできる、悪性腫瘍です。
進行スピードが速く、転移も起こるため、完治が難しいガンとして知られています。
別名、メラノーマともいい、メラニン細胞から発生する腫瘍で、腫瘍の色が黒いというのが特徴です。

主な症状

◎ エプリス
歯茎部分の腫れおよび、しこりが確認できます。
良性腫瘍ですので心配はありませんが、どんどん大きくなっていきます。
そのまま放置しておくと、骨部分まで腫瘍が到達してしまうこともあります。

◎乳頭腫
咽頭部、口腔上壁、舌に、白い小さなカリフラワーのようなものが出来ます。

◎ 骨腫
あごの部分に、硬いかたまりのような腫瘍ができます。
初期段階では、気がつかないことが多い腫瘍です。
次第に、大きくなっていきます。

◎線維肉腫
歯茎の部分にできる限局性腫瘤病変で、歯茎のところにしこりが出来ます。
大きさは、1~2センチほどで、どんどん大きくなります。
見た目はエプリスに似ていますが、こちらは悪性の腫瘍です。

◎扁平上皮ガン
口の中が腫れたり、ただれて赤くなったりし始めます。
それが徐々に、潰瘍の状態となります。
潰瘍からの出血なども見られます。
進行すると、骨やリンパ節に転移します。

◎ 悪性黒色腫
舌や、口腔粘膜に黒い腫瘍ができます。
進行していくと痛みがあるので、よだれが出て、食事を受け付けなくなっていきます。
口臭も強くなります。
進行していくと、リンパ節などに転移してしまいます。

治療方法

◎エプリス
外科的治療となります。
腫瘍を、電気メスなどを使用し、切除します。
術後は、電気メスのこげ後のようなものが残りますが、1ヶ月もするときれいに完治します。

◎ 乳頭腫
特別な治療は必要ありません。
長くても1ヶ月程度で、自然治癒します。

◎ 骨腫
良性の腫瘍ですので、そのままでも問題ありません。
ただし、骨腫が出来る場所によっては、口の開閉および食べ物を噛むときに支障が出始めるケースがあり、その場合は外科的治療により、切除手術を行います。

◎ 線維肉腫
早期発見・早期治療が大切です。
腫瘍の摘出手術を行います。
比較的転移することは少ない腫瘍なので、早期に治療ができれば、完治も望めます。

◎ 扁平上皮ガン
ガンの摘出手術を行います。
早期に発見でき、きちんと摘出できれば完治も望めますが、口の中に出来てしまった扁平上皮ガンは、なかなかきちんと摘出することが困難で、場所によっては、摘出手術が出来ないケースもあります。
更には老犬に多い病気だけに、手術をせず、見守ることもあります。

◎悪性黒色腫
血液検査、生検で診断します。
レントゲン検査もおこない、肺などへの転移の状況も確認します。
投薬治療、放射線治療を行っていきます。

現在、「悪性黒色腫ワクチンDNA」というワクチンが開発され、既にアメリカでは実用化されています。
日本においても、現在治験データの収集段階に入っており、現在6施設で使用されています。
これが本格的に実用化されると、有効な治療法になるのではないかと期待されています。

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