去勢・避妊の重要性を知らない

メス犬の発情期

犬を飼うにあたり去勢・避妊手術をしない場合、必ずやってくるのが発情期です。まずはメス犬の場合、発情前期・発情期・発情後期というパターンがあり、前期は陰部からの出血を合図に日々出血量を増やしながら約10日続きます。この間は頻繁に尿をしてマーキング行動を取ったり、ホルモンバランスから興奮しやすく脱走したり飼い主の指示を聞かなくなることもあります。この尿に含まれるフェロモンにオスが反応します。

その後、発情期に入ると、7~10日ほど続く排卵が始まり、オスを許容する時期に入ります。オスが近づくと尻尾を横に倒したり、上体はぺったりと地面に付いたままお尻だけ高く持ち上げる体勢を取ったりし本格的な発情期のサインを示します。発情出血は段階的に薄くなり無くなります。発情期に入って2~3日で排卵が起こり、この排卵日を含めて前後5日間が受精可能な期間になります。

そして発情後期に入り、排卵された卵子の受精能力が無くなります。この時期には、オスを許容したくなくなりホルモン状態もほぼ正常値まで戻っています。この期間は60~100日間と個体差が大きい期間になります。

オス犬の繁殖期

オス犬はメス犬のようなホルモン周期があるわけではなく、メスの尿に分泌されるフェロモンに反応して発情します。ですから多頭飼育をしている場合ですと、メス犬の発情周期がそれぞれ違いますので、オス犬はそれに振り回されることになるでしょう。

去勢、避妊をしない場合

人間の女性とは異なりメス犬の排卵周期は1ヶ月毎ではなく4~6ヶ月毎です。この排卵周期に合わせて発情期のリズムを繰り返しますので、非発情期はホルモンバランスも安定し、肉体的にも精神的にも穏やかに過ごせます。ですがひとたび発情期に突入すると、イライラしたりするホルモンバランスの状態で普段とは違う犬になってしまったかのような変貌をすることがあります。

何よりも危険なのが目を離した隙の不慮の交配です。発情期のメス犬には親や兄弟といった血縁関係の濃いオス犬を避けるということはできません。遺伝的に近すぎる交配は危険(遺伝病など)を伴いますから素人家庭で避妊手術をしていないメス犬を多頭飼育する際には要注意です。

そして犬の卵子は受精可能期間が約4日と長いため繁殖を希望するオス犬と排卵日初日頃に受精させても、その後でもし違うオス犬と交配してしまうとそのオス犬とも受精してしまいます。そして異なるオス犬の仔を同時に出産することになり、このような場合の仔犬の血統登録はできませんし、なにより飼い主の希望と異なる仔犬が生まれる可能性が十分にあります。

 オス犬にしても去勢していないと、メス犬が発するフェロモンに常時反応してしまう本能が働きますので性衝動にかられて扱いが飼い主の思うようにいかない場合が多々でてくるでしょう。

“かわいそう”の捉え方

去勢・避妊手術に関して‘かわいそう’という考えを持つ飼い主は少なくないでしょう。室内で1頭のみ飼育するのであれば希望外の繁殖はないであろうから手術は不要ではないか、と。

素人にブリーディングをすることは危険を伴いますし貰い手の問題もありますから滅多なことではしない良識のある飼い主が多いと信じますが、メス犬の場合ですと発情期(後期を含めると)が一年の約半分近くあります。その間、ホルモンバランスの変動により犬の行動が繁殖に向けてまっしぐらになりますので躾の出来不出来に関わらず扱いが難しくなります。

非発情期の約半年間は、ホルモンバランスも安定し、肉体的にも精神的にも落ち着いた時期でその犬本来の性格通りに日々過ごすことができます。

オス犬にしても、避妊手術をしていないメス犬が発情期に入っていると去勢していない場合は、反応してしまいますので散歩も易々とはできなくなります。

繁殖させるつもりがない個体であれば、犬にとっても飼い主にとっても手術はもちろん信頼のできる獣医師に任せないといけませんが発情期に振り回されることのほうが‘かわいそう’ではないでしょうか。繁殖をしない代わりに、その犬にとっておもしろいと感じる趣味のようなものを持たせてやるのも幸せの一つです。フリスビーや曲芸など犬種や性格によるでしょうが飼い主と何かを成すことが犬は本来大好きなのですから。

ホルモンに左右されずに穏やかな人生を過ごさせてやることが‘かわいそう’かどうか、繁殖をしないのであれば犬にとってどちらが幸せかを考えてやるのも飼い主の心得の一つでしょう。

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