売れ残りペットはどこへ行く?

ブリーダーに譲渡(販売)

ペットショップでよく見かける「少し育ちすぎた仔犬」はどういった運命を辿るのでしょうか。

一つはブリーダーに譲渡(販売)というルートが有ります。これはまだ命が永らえるのだからマシと言えばマシですが、生きていくことが幸せかどうか疑問に思うような引取り先かもしれないのです。

例えば、人気犬種(かつてのゴールデンレトリバー、ミニチュアダックスなど人気が爆発した犬種)は仔犬を作れば作るだけ売れるのですから、薄利多売主義のブリーダーの下、ほとんどパピーミルと言ってもいいような劣悪な環境で残りの人生を繁殖のみだけで過ごすことにもなりかねないのです。そこには散歩はおろか犬が生命を維持するのに必要な餌と水しかありません。あとはメスであれば子供を発情期の度に産み続け、オスであれば使える限り繁殖に使います。

ブリーダーに行くとこのような繁殖マシーンにさせられてしまいますが、その実態が明らかでないのは動物実験業者への譲渡(販売)ルートも有るということです。

動物実験に関する規制が日本ではありませんし、その施設の仕入れ先や実数などもどこも把握していないのが現状です。保健所から払い下げられる犬よりは健康状態がいいのですから、動物実験に適していると考える業者が居ても不思議ではありません。

平成22年度の環境省動物愛護部会の調査でブリーダーへの譲渡24.5%に対してこの動物業者への譲渡が26.4%とわずかに高いことで数の多さが予測できます。売れ残りペットの行き先の半数がほぼこの2パターンであると考えてもいいでしょう。

個人名で保健所へ

数年前、兵庫県尼崎市のブリーダーが摘発された問題で保健所で売れ残りペットを処分していることが明るみに出ました。しかし、この摘発自体も動物愛護NPOが尼崎市に情報開示を求めた末の出来事であったようで引き取りが有料な自治体ではあったものの、施設維持などには税金が投入されており引き取りの際の保健所側の確認(業者であるか否か)が怠慢であったと言わざるを得ない状況でした。

2013年以降は動物愛護法が改定され飼い主には終生飼養の義務が明確になりましたので、保健所としても引き取りの際に理由を詳しく問いただすことが可能になったのですが以前は法のしばりが無いために引き取りは個人名であれば理由は問いただせませんでした。

しかし、法改正があったとしても悪質ブリーダーやペット関連業者が居なくなるわけではありません。同犬種を短期間で小分けして引き取りを個人で保健所に依頼しても罪には問われません。

殺処分の方法

保健所での殺処分について、引き取りを依頼に来る業者や飼い主の中には大いに勘違いをし犬たちは安楽死できるものと信じている方が多いと思います。

実際は、日本では残念ながらそこまで動物愛護の精神は根付いていません。効率よく処分するために処分が決定した犬から数匹ずつベルトコンベアーに乗せられ、焼却炉へとつながる入り口に到達したらコンベアーから振るい落とされ処分ということになります。職員への精神的負担軽減などの目的からこの流れは全てオートメーションです。

もちろん動き回る犬を乗せるわけにはいきませんから、二酸化炭素で窒息死させてからという自治体が多数と薬剤を投入という自治体も中にはあるようです。

ただしこの二酸化炭素が完全に体に回るかどうかは目視確認だけですから、10~15分で完全に窒息できる成犬はともかく仔犬などは体が小さい分効きにくいため意識はあるままかもしれません。二酸化炭素投入時も決して安楽なわけではなく、窒息ですから苦しみながらです。そして焼却後は産業廃棄物として投棄され、動物霊園などとは無縁の死なのです。

譲渡会へ希望の光

殺処分ゼロの熊本市動物愛護センターの話は有名なところですが、NPOやボランティアの力も合わせつつ譲渡されたい犬になるようセンターでも日光浴から個別餌やりといったような保健所としては信じられない取り組みをそのほかにも多々しているところもあります。

ここではボランティアが週1回譲渡会を開催しており、かなりの頭数が譲渡実現しています。譲渡のために保健所がトリマーを配属しているのも面白い取り組みでしょう。昨今、このような取り組みをしている団体が各地に広がっています。

インターネットなどで広く譲渡先マッチングを行う取り組みも。ペットショップで犬を飼おうと思う前にまず、日本でももっと譲渡というシステムが定着すれば殺処分が減る希望が見えるのではないでしょうか。

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