動物の漢方治療

え?「漢方」?という方にお話。

「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉があります。飼い主さんから見ると、何かしら動物の調子が悪い。血液検査・レントゲン写真・超音波検査・・・。色々検査をしたけれど、原因がはっきりしない。そんな状態です。

ここで威力を発揮するのが「漢方薬」

機械による検査などなかった時代に、細かな症状を拾い集め、脈を取り、舌を見て、目をのぞきこみ、その症状、そして患者の体質に合わせて薬草を調合する。「何か調子が悪い」、を何百年、何千年と治療してきたのですね。

調子が悪い=バランスの崩れた状態を、元に戻す「お手伝い」をする薬草の集まり、これが漢方薬です。

  • 内視鏡検査までやったのだけれど、数年間、朝に吐き気が出る原因がわからない
  • 同居のワンちゃんが亡くなってから食欲がない
  • 中耳炎になってしまったが抗生物質が効かない・合わない
  • 首を痛がるのでレントゲンの検査をしてもらったが、原因がわからない
  • 子犬を飼ったがずっと下痢をしている。検便をして虫下しと下痢の薬をもらい、食事も変えたが治らない

などなど。漢方薬がよく効いた実例をあげてみました。

原因不明の不調が続いている時は漢方薬の出番です

西洋医学的に検査・治療をしたのだけれど、原因がはっきりしない。そんな時は漢方薬の出番です。古めかしいイメージがありますが、

  • 薬が飲めない場合の薬草の座薬
  • 鎮痛剤の湿布が体にきついケースに、薬草のパッチ
  • 薬草の注射液
  • 抗癌剤の攻撃力に薬草の防御力の合わせた、「抗癌性生薬」の研究

海外では中国医学のお薬=中薬としてどんどん薬草治療の研究が進んでいます。一緒に漢方治療もどんどん進化していきます。

なんだか病気がわからない。治療したけれど良くならない。出番が早ければ早いほど、漢方薬が効いてくれる可能性を残せます。

悩む前に、一度漢方の得意な先生に相談してみましょう。

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中西 遵

中西 遵広島県廿日市市 あじな動物病院 院長

投稿者プロフィール

動物のために漢方治療を始めたのは、ボロボロだった妻が漢方医の「風間先生」のおかげで元気になったことでした。私の慢性胃炎と口内炎も、先生の煎じ薬でキレイさっぱり。
それからは動物のために漢方・鍼治療・食事・・・できることが無いか日々精進。

広島県廿日市市 あじな動物病院のページへ

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