足がつる、お腹が痛い時には「芍薬甘草湯」

漢方がとっつきにくい原因ってなんでしょう。まず「名前」ですよね。読めない。漢字が並ぶ時点で「頭が受け付けない」。
今回は、中身も効き目もわかりやすい「芍薬甘草湯」の登場です。まず名前の由来。成分が
- 芍薬(しゃくやく)
- 甘草(かんぞう)
という植物から出来ているお薬です。なので「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」シンプルですよね。
使いどころは、「ふくらはぎだろうと内臓だろうと筋肉が引きつって痛い時」です。
ゴルフで足をつったり、あまりの緊張にお腹の筋肉も緊張して痛い、筋肉がギューッとなっている痛みによく効きます。
私が動物によく使うケース
- 「椎間板ヘルニア」を起こしたワンちゃんの、患部の筋肉が緊張して痛むとき
- 「膵炎」を起こしてしまい、ゴハンを食べるとお腹がぎゅーっとなって痛そう
- 「首が痛い」ー窓の隙間から入り込んだ風に当って首を冷やしてしまい、首の筋肉がギューッと固まって震えている
内臓でも筋肉でもギューッとした痛みであれば取ってくれます。炎症があって腫れて痛い・・・というのにはあまり効きません。
もう1つ。「原因を治す薬ではない」。痛みを取る、筋肉のこわばりを取るだけのお薬です。
ただ、痛くないというのは病気が治る上で非常に大事。まず痛みを取り、じっくり病気の根っこを治療する。
「芍薬甘草湯」とてもお世話になる漢方薬です。