手術?鍼治療?犬の椎間板ヘルニア

鍼治療や漢方治療をしていると「椎間板ヘルニアを手術せずに治せますか?」という問い合わせをたくさんいただきます。

背骨と背骨の間の「椎間板」、クッションの役割をしています。袋の中に「ジェル」が入った柔らかい物をイメージしてください。

袋が破れて飛び出した中身が背骨の中の神経を圧迫する。これが「椎間板ヘルニア」です。

ここからは私の勝手なイメージです。

袋の破けた穴が小さい。そこから水鉄砲のように勢い良く中身が飛び出して、神経が「ズドンッ」と大きなダメージを受けました。けれども飛び出た中身が少ない。こんな症例に、「鍼(はり)や漢方が良く効く」のではないかと思います。手術をしなくても良くなる可能性がある。

袋の破けた穴が大きい。飛び出した中身がたくさん。けれども神経は押されているだけで、ダメージ自体は少ない。この場合は、手術で飛び出した中身を取り出した方が回復が早いでしょう。

これを目で見て確かめるには、「MRI」又は「CTスキャン」の検査が必要です。

鍼治療・漢方治療では、最初の炎症があって痛みの強い時期は「余分な」熱を取り、痛む場所の筋肉の緊張をやわらげる治療をします。強すぎる炎症や痛みは大事な神経を傷つけてしまうから。

炎症が落ち着いてきたら、傷ついた神経に「傷跡」が残らないよう、血流を良くし、炎症で集まった余分な物を押し流す手伝いをします。

そして血液や材料を送る「エネルギー」を増やしてあげる。それが鍼治療・漢方薬の役割です。

「眠ってしまった」、あるいは「気を失っている」神経は、「目覚めさせる」ことが可能です。神経が完全に押しつぶされて「死んで」しまうとどうにもなりません。

  • 急にどこかを痛がる
  • 足が急に動かない
  • 歩き方がおかしい

様子を見ずに、なるべく早く動物病院へ。そこで手術が良いのか、他の治療を試す余裕はあるのか、獣医師さんとよく相談してください。

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中西 遵

中西 遵広島県廿日市市 あじな動物病院 院長

投稿者プロフィール

動物のために漢方治療を始めたのは、ボロボロだった妻が漢方医の「風間先生」のおかげで元気になったことでした。私の慢性胃炎と口内炎も、先生の煎じ薬でキレイさっぱり。
それからは動物のために漢方・鍼治療・食事・・・できることが無いか日々精進。

広島県廿日市市 あじな動物病院のページへ

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