犬の歯周病の治療法はどんなことをするの?

歯周病の治療法の王道は、全身麻酔下での歯石の除去とグラグラした歯の抜歯、それと同時に抗生物質による虫歯菌の退治を行うことです。その後は様々な歯周病の予防法により口腔内の健康を維持していきます。順を追ってご説明します。

一般的にはまずお口の診察を行い、全身麻酔をかけてでも治療しなければならないレベルの歯周病かを診断します。治療が必要な場合は血液検査などで体の状態を調べ、全身麻酔が掛けられるかどうか判断します。異常が無ければ麻酔をかけて治療開始です。

最初にお口の洗浄と歯石除去を行います。次に各々の歯の歯周ポケットの観察を行い、状況により抜歯します。(専門的な病院では処置前にレントゲン検査を行い、歯根の状況を把握してから処置に入ります。)処置後しばらくは抗生物質を使って残ったバイキンの退治をします。

バイキンの退治と同時に、お口の清潔を保って歯周病を予防する努力を飼い主さんにしていただくことになります。

歯周病の予防方法

予防には様々な方法があります。歯磨きによる食べカスや歯垢の除去、口腔洗浄スプレーや飲み水に入れるタイプのマウスウォッシュの使用、食事内容の改善、歯磨きガムの使用、あるいはお口の細菌バランスの補正をするサプリメントの投与などが行われています。二度と歯周病にならないよう、しっかりやっていただきます。

しかし歯周病のワンちゃん全てにこの王道の治療を行う事はできません

なぜなら歯石の除去と抜歯は、健康上特に異常の無い場合は全身麻酔をかけてから行いますが、体の重要な臓器に疾患があったり、高齢であったりすることで全身麻酔がかけられない場合があるからです。

そのようなワンちゃんには、麻酔をかけずにスケラーで大きな歯石を引っ掻いて取ったり、グラグラで邪魔になった歯だけを抜いたり、あるいは抗生物質と鎮痛剤の投与で歯槽膿漏の痛みを取ったりなど、できる範囲の治療を行います。

歯石を柔らかくしてくれるスプレーを併用した歯磨きや、お口の細菌バランスを整えるのに効果的な生菌剤の投与が有効な場合もあります。

あなたのワンちゃんのお口を、今一度観察してみましょう。綺麗ですか?綺麗であればなおさらのこと、歯周病の予防に一番効果のある歯磨きの練習から始めましょう。

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加藤孝行

加藤孝行北海道帯広市 加幸ペット病院 院長

投稿者プロフィール

ペットの健康と飼い主さんの心を大切に、一次診療と長骨骨折治療のエキスパートを目指しています。十勝管内の往診も幅広く対応させて頂いております。まずはお電話にてお気軽にお問い合わせください。

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