「犬の認知症の診断基準100点法」で確認してみましょう

犬の認知症は、人間同様、早期発見をして早期治療や対処をする事が理想的です。しかし、他の病気や別の老化現象との区別が付き辛く、「認知症なのかな?」と素人には判別が付かない事があります。このようなときに、参考になるのが「犬の認知症の診断基準100点法」です。

犬の認知症の診断基準100点法

動物エムイーリサーチセンターの内野富弥先生が1997年に作成したもので、痴呆の診断基準を10項目に分類しています。そしてその中で、痴呆症の特徴的な変化や症状、行動の点数配分を高くしており、TOTAL100点になるようになっています。

30点以下の場合、普通の老犬、31~49点となると痴呆予備犬、点数が50点以上になると、痴呆症の犬という判定基準です。

内野富弥先生は獣医師の間でも大変有名な方で、この「犬の認知症の診断基準100点法」も大変メジャーなものとなっていますし、素人にも点数を付けやすい使いやすい診断基準となっていますので、認知症を疑う場合は、やってみる事をおすすめします。

診断項目

食欲・下痢

  1. 正常 … 1
  2. 異常に食べるが下痢もする … 2
  3. 異常に食べて、下痢をしたりしなかったりする … 5
  4. 異常に食べるがほとんど下痢をしない … 7
  5. 以上に何をどれだけ食べても下痢をしない … 9

生活リズム

  1. 正常 … 1
  2. 昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る … 2
  3. 昼も夜も眠っていることが多くなった … 3
  4. 昼も夜も食事以外は死んだように眠って夜中から明け方に突然起きて動き回る … 4
  5. 4の状態を人が静止することが不可能な状態 … 5

後退行動(方向転換)

  1. 正常 … 1
  2. 狭いところに入りたがり、進めなくなると、なんとか後退する … 3
  3. 狭いところに入ると全く後退できない … 6
  4. 3の状態であるが、部屋の直角コーナーでは転換できる … 10
  5. 3の状態で、部屋の直角コーナーでも転換できない … 15

歩行状態

  1. 正常 … 1
  2. 一定方向にフラフラ歩き、不正運動になる … 3
  3. 一定方向にのみフラフラ歩き、旋回運動(大円運動)になる … 5
  4. 旋回運動(小円運動)をする … 7
  5. 自分中心の旋回運動になる … 9

排泄状態

  1. 正常 … 1
  2. 排泄場所を時々間違える … 2
  3. 所構わず排泄する … 3
  4. 失禁する … 4
  5. 寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態) … 5

感覚器異常

  1. 正常 … 1
  2. 視力が低下し、耳も遠くなっている … 2
  3. 視力・聴力が明らかに低下し、何にでも鼻を持っていく … 3
  4. 聴力がほとんど消失し、臭いを異常に、かつ頻繁にかぐ … 4
  5. 嗅覚のみが異常に敏感になっている … 6

姿勢

  1. 正常 … 1
  2. 尾と頭部が下がっているが、ほぼ正常な起立姿勢を取ることができる … 2
  3. 尾と頭部がさがり、起立姿勢をとれるがアンバランスでフラフラする … 3
  4. 持続的にぼーっと起立していることがある … 5
  5. 異常な姿勢で寝ていることがある … 7

鳴き声

  1. 正常 … 1
  2. 鳴き声が単調になる … 3
  3. 鳴き声が単調で、大きな声を出す … 7
  4. 真夜中から明け方の定まった時間に突然鳴き出すが、ある程度制止可能 … 8
  5. 4と同様であたかも何かがいるように鳴き出し、全く制止できない … 17

感情表出

  1. 正常 … 1
  2. 他人及び動物に対して、なんとなく反応がにぶい … 3
  3. 他人及び動物に対して、反応しない … 5
  4. 3の状態で飼い主にのみかろうじて反応を示す … 10
  5. 3の状態で飼い主にも反応しない … 15

習慣行動

  1. 正常 … 1
  2. 学習した行動あるいは習慣的行動が一過性に消失する … 3
  3. 学習した行動あるいは習慣的行動が部分的に持続消失している … 6
  4. 学習した行動あるいは習慣的行動がほとんど消失している … 10
  5. 学習した行動あるいは習慣的行動がすべて消失している … 12

診断結果

30点以下老犬
31点~49点痴呆予備犬
50点以上痴呆犬

最終的には獣医師の診察を

「犬の認知症の診断基準100点法」で、認知症の可能性が濃厚になってきたら、すぐにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

いくら、「犬の認知症の診断基準100点法」で点数が高かったとしても、100パーセント認知症とは言い切れませんし、他の病気の可能性も考えられます。

認知症だとしても、早期治療が望まれますので、そのままにしていては、どんどん進行してしまうだけです。認知症の進行を遅らせるためにも、早めの治療が求められます。

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