認知症の診断方法

獣医師の診察を受け、認知症、正式名称は認知障害症候群と診断されてはじめて、認知症ということになり、治療がスタートします。

認知症は他の病気と異なり、検査で診断がつきません。獣医師は、どのように診断をするのでしょうか?

基本的には問診です

飼い主から、ワンちゃんの症状や行動を聞き取り、その内容から認知症かどうかを判断します。ただし、認知症に似通った症状を見せる病もありますので、念のため精密検査を行う獣医師が多いと思います。

問診で、動物エムイーリサーチセンターの内野富弥先生が1997年に作成した「犬の認知症の診断基準100点法」という、痴呆の診断基準を10項目に分類したものを利用する獣医師も多いようです。

認知症が進んでいるケースが一般的です

これはとても残念な事なのですが、獣医師の方々に話を伺いますと、「認知症かもしれないんです。」と受診してくるワンちゃんの大半が、受診時既に、症状がかなり進行しており、進行を遅らせる治療が、思ったほど効果を発揮しない状況や、飼い主が介護に疲れ果てて崩壊寸前だったりと、飼い主および犬共々、鬼気迫るところまで来ているそうで、細かい問診をするまでもなく、「認知症です。」という診断を出せる状況だそうです。

認知症は人間のそれと同様、早期に気が付き、早くから適切な治療を行う事で、進行を遅らせることができます。

しかし現状は、なかなか初期症状で気が付かない、もしくは気が付いていても「認知症はどうしようもない」と思い込んでいるのか、動物病院へ相談しない飼い主が多いようなのです。

その為、獣医師としては実情、多くの犬の認知症診察で、診断を迷うようなケースがあまり見られないという事です。

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